
満吉の畑の川には今クレソンで覆われている。クレソンがこんなにみっしり生えているのを実際みたのは初めてなので、ちょっと感動だった。つくしもたくさん生えている。これも感動だった。中央区のストアには高値で売買されているものが、糸島に行けば誰にも騒がれず、静かにはえている。ヨモギもある。レストランをやめて、山菜を摘む人間になろうかとも思わせる勢いだ。

畑では種をまきなかなか手入れをしてあげれなかった空豆もすくすくと育ち白と紫のきれいな花を満開にさせた。自然農法といいながらほったらかしである。なかなか有機栽培への道のりは遠い。やっと生ごみを畑の傍らで発酵させ始めることができた。これがどんな土になりどんな野菜ができるのかとても楽しみである。そういう意味でとても尊敬しているのがきさらぎ農園さん。やっと待ちに待った冬越しの春にんじんが到着した。

わざわざ認定などとらなくても変なものをつくらなくてもいい、という生産者の方がほとんどであるなかでやはり有機栽培にこだわるきさらぎさんのやり方は超スローフードである。冬を越さなくてもできるにんじんをあえて時間をかけて作る、そして甘いにんじんになる。そんなやり方がだいすきだ。